2024年多くの皆様にまるす小平果樹園をご愛顧いただきましてありがとうございました。サンふじの商品発送もひと段落し、果樹園には雪が積もり、最低気温はマイナス7度程とキリリとした寒さが広がり、りんごの木は休眠の季節となりました。今年は昨年から続く暖かさで始まり、そして夏の猛暑、秋の訪れは遅く、12月に入りようやく秋らしくなるなど、暖かい季節が長い一年でした。昨年今年二年間で得られたデータから、これから進めていくりんご栽培の方向は、この気候の中で美味しいと思うりんご栽培を目指すことだと強く感じています。多くの方に鮮度最高の美味しいりんごをお届けできるよう取り組んでまいります。一年間ご愛顧いただきましてありがとうございました。
サンふじの商品発送が最盛期となっています。全国の皆様に今年の味が詰まったサンふじが箱詰めされて出発していきます。ご注文くださいました皆様どうぞお待ちください。
8月と9月の猛暑による影響がリンゴに出ています。8月収穫のシナノリップ等りんごに日焼けが発生していましたが、秋映やシナノスイートにも大きく発生しています。さらにその日焼けした箇所は、輪紋病(りんもんびょう)・炭疽病(たんそびょう)が感染し、そのまま放置すると、近くの果実に感染が広がっていく、大変恐ろしい状況へと進んでいます。いち早く発見・除去することが感染対策になりますので、果樹園を点検して感染した果実は畑の廃棄穴へ移動してあげる必要があります。
猛暑ストレスの影響は考えられるのか?防除が有効でなかったのか?葉が黄変落葉する褐斑病(かっぱんびょう)が発生しています。全園に広がる状況となっていますが、サンふじに影響が大きく、できるだけ葉が残って欲しいと願っています。草刈りを定期的に行うなど、風通し良い果樹園にして病気を防いでいきます。
今夏は、厳しい暑さが7月の下旬から続き、恋空・シナノレッド・シナノリップ栽培は昨年を超える大変さとなりました。気温の高さに加えて太陽光で熱された果実表面は、白や茶色に焼ける日焼けが発生しました。さらに、高温にさらされた果実は、果実内部変質の発生が増え、収穫から収穫後の貯蔵中に果実内部が茶色に変色する果実が発生します。特に完熟果実で発生が多くなることが確認できましたので、さらなる高温対策を考えていかなくてはなりません。そして現在収穫中のサンつがるは、果実が小さく、大玉果実が少ない状況で、本年は中玉果実のみ販売となります。これから始まる秋果実収穫を前に、今夏の経験を整理して、これからの生産に活かしていきたいと思います。
シナノリップは葉摘・玉回し等収穫前の管理を進めています。シナノリップは高温の時期に収穫前管理を行う為、リンゴの日焼けを最小にする工夫が必要です。まるす小平果樹園では、葉摘作業(全体の色付きを良くする)は、葉を出来るだけ残し、詰む葉を少なくしています。特に西日が当たる場所は日焼けに注意が必要です。また、地面の草が緑色を維持出来る様、草刈りは高刈りにしています。栽培方法を樹高が高く木が密植した状態の垣根状に栽培することで、木陰ができますので、果樹園内温度が低くなります。などなど工夫はしていますが、それでも日焼けを完全に防ぐことは難しい状況です。今年のシナノリップの日焼けが少ないことを願い、収穫前管理を進めています。
本日は青空の下でのんびりお田植えを行いました。里は深い緑に、雲には夏の気配を感じます。晴天なのに雨が降ったりと目まぐるしく変わる天気でしたが無事お田植えを終えることができました。今年のお米はどんな味になるのか楽しみです。
このまま春になるのでは、と思う程に暖かかった2月の中旬から一転して寒さが戻っている果樹園です。今年の冬は写真の様な積雪になる日が多く、日差しが出てくると一気に融け地面が見えてきます。りんごの芽は少し膨らみ、春が近いことを感じる頃になりました。果樹園では剪定作業を進めています。
今シーズン初のまとまった降雪で果樹園は10センチほどの積雪となりました。青空に映える雪も、気温の高さから融けるのが早く感じます。
2024年まるす小平果樹園では美しい初日の出から始まりました。
快晴の南アルプスから太陽の日差しが温かく注がれりんごの芽が照らされます。
今年も皆様に美味しいりんごをお届けできる様に願う朝でした。
夕方に発生した能登半島地震で、大変な被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。
私たちにできることを考えながら、そして行動し、一年を過ごしていきたいと思います。
現在、私達は、長野県内で行われる様々な剪定技術講習会に参加して基本技術の再確認を日々行っています。講習で教わったことを忘れないうちに果樹園で実践確認する毎日です。基本に立ち返りながら新技術を習得していきたいと思います。
本年もまるす小平果樹園をどうぞ宜しくお願い申し上げます。